相続税の基礎控除の推移

税金の計算式は、昔からずっと同じだと思われがちですが、法令の改正があると変更になります。
これがあった場合は、古い計算式と新しい計算式をきちんと把握し、新しい方を使うことが大切です。
相続税の基礎控除も同じですから、これを間違えずに計算するためにも、この推移をご紹介しておきましょう。

以前の計算式ですが、一律で控除される金額は5000万円、法定相続人の人数に応じて変わる金額は1人あたり1000万円となっていました。
これが現在ではどうなったかというと、一律の基礎控除額は3000万円、法定相続人1人あたりの金額は600万円となっています。
このような推移を確認すると、基礎控除が減額されているのがよくわかりますね。

これは間違いではないのかというと、間違いではありません。
基礎控除は以前に比べて縮小されていますから、以前の水準なら相続税がかからなかった方でも、現在の基準では基礎控除を超えることとなり、課税されることもあります。
以前の基準を知っていると、現在の基準で計算するのは不利だと感じますよね。
しかし現在は3000万円+法定相続人の数×600万円という基準で基礎控除を計算するように法令で指定されており、これを個人的に変更するのはNGです。
必ずこの基準で計算するようにしてください。

なお、このような推移で基礎控除が一度変更されており、しかも以前に比べてその控除額が縮小されていることは、単純に計算を間違えないためにも要確認です。
このような変更があったのは比較的最近の話です。
そのため、相続税の計算法について紹介した本やサイトで、少し前のものを見ると、基礎控除は5000万円+法定相続人の数×1000万円と紹介されています。

相続税にあまり詳しくない方がこのような情報を見ると、それが古い情報だとはなかなか気づけませんよね。
もし基礎控除が以前に比べて拡大されているなら、古い基準で計算すると自分は損ですが、税金を過少に計算することにはつながりません。
しかしご紹介した通り、基礎控除は縮小されたため、古い基準での計算は税額の過小計算につながります。
もしそれをすると税務署から修正の連絡が来ることがほとんどですから、計算式を間違えないように注意してください。