相続税の基礎控除の意味

相続税には基礎控除があり、まずはこれを計算するのが基本ですが、これの意味はなんでしょうか?
遺産をすべて計算し、そこから基礎控除を引くというのが基本的な計算になるものの、意味がわからないとこの計算の意味もよくわかりませんよね。
基礎控除とは、そこまでは税金がかからないという免除金額のことです。

税金の手続きにあまり慣れていない方からは、税金とは対象になる金額に税率を機械的にかけて計算するものと思われがちです。
しかしこれは正しい計算式ではありません。
税金は対象になる金額のうち、実際に課税対象となる一部の金額に税率をかけて計算するのです。

比較的身近なのは、年収にかかる所得税ですよね。
年収と所得の違いなど比較的よく使われる例ですが、所得税は年収に対してかかるものではありません。
これは年収のうち、そこから必要経費などを引いた金額となる所得に対してかかるものです。
年収は500万円あっても、所得は350万円といった例もよくあるわけです。
差し引きされている150万円分には、税金はかかりません。

遺産とそれにかかる相続税もこれと同じようなもので、非課税となる金額が定められています。
その金額となるのが、基礎控除なのです。
この金額までは税金がかかりません。
ですから、相続税を計算するためには、まずは遺産の総額を計算し、そこから基礎控除を引くという計算式になっているのです。
遺産が少なく、基礎控除を超えなかった場合、相続税はかかりません。
もし超えた場合は、その超えた金額だけが課税対象になります。
これはちょうど年収から必要経費を引いて所得を出し、その所得にだけ所得税がかかるのと同じようなものですね。

基礎控除とはこのように、その金額までは相続税をかけないという意味がありますから、相続税を計算する前にまずこの控除金額を計算し、遺産の総額から引いてみましょう。
なお、相続税の基礎控除は他の税金に比べて金額が高いため、遺産の総額がこの控除を超えない例も比較的多いです。
控除金額は間違えないように計算し、基礎控除を超えるかどうか、まずは確かめてみてください。